こんにちは 施術スタッフ蓑輪です
今年もインフルエンザ流行シーズンに入りました
こまめな手洗い・うがい・消毒 マスクの着用などの対策
また ワクチンはかかりつけ医と相談し接種して下さいね
ストレスが低体温人間をつくる
前回まで「体温を上げると健康になる」運動法をお伝えしてきました
今回から「低体温を防ぐ生活習慣」を2回に分けてお伝えします
1回目は「ストレスが低体温人間をつくる」です
病気の発生学の進歩によって 私たちを苦しめる病気の原因の多くが
ストレスであり 低体温の原因もストレスにあることがわかってきました
対人関係や仕事のプレッシャーといった「精神的ストレス」
肉体疲労や睡眠不足 痛みなどの「身体的ストレス」もあります
また ふだん私たちがストレスと自覚していなくても 体がストレス反応を
起こすものはすべて「ストレス」と考えます
人間の体は 常にベストの状態を保つように ストレスが加わったときも
体はもとの良い状態に戻すよう様々な反応をします
それがストレス反応です
例えば 寒いときに体がブルブル震えたり 暑いときに汗が出たりするのも
ストレス反応の一つです 他にも プレッシャーを感じて胸がドキドキしたり
緊張してのどが渇いたり 恐怖を感じて鳥肌が立ったりするのもストレス反応
です 嫌なことがあるとイライラしたり 寝つきが悪くなったり
食欲が無くなったり 逆に無性にものが食べたくなったりしますが
これもストレス反応の一つです
私たちは日々の生活の中で様々なストレスを感じながら生きています
ただ そうした体の頑張りにも限界があります
ストレス状態が長期間続くと体はストレスに対応しきれなくなりバランスを崩し
よい状態を保てなくなります それが「病気」の始まりです
自律神経のバランス
こうした病気発生のメカニズムに大きく関わっているのが「自律神経のバランス」です
このバランスの崩れが多くの病気の原因となっているのです
「自律神経のバランス」
人間の体には 交感神経と副交感神経という2つの自律神経が交互に支配する
ことでバランスをとっています
私たちは手や足は自分の意思で自由に動かすことが出来ますが 心臓の動きや
腸の動きといった臓器の動きを意識的にコントロールすることは出来ません
そうした意識的にコントロールできない体の様々な働きをコントロールしているのが自律神経です
★交感神経
交感神経が体を支配すると 血管が収縮して血圧が上昇し 気道が拡張して心拍は
速くなります そしてその一方で 胃や腸などの消化器系の働きは抑制されます
つまり 運動するときや仕事をするときなど 脳や筋肉をアクティブに活動させるのに
適した状態になります
★副交感神経
副交感神経が体を支配すると 血管が拡張して血圧は下降し 気道は収縮して心拍が
穏やかになり 消化器系の動きが活発になります これは 体を休めたり食事を
消化・吸収したりするのに適した状態になります
このように 自律神経が切り替わることによって 活動するときと休むとき
それぞれに適した状態に体を変化させているのです
自律神経のバランスが崩れるとは?
この自律神経の働きを司っているのが脳の「視床下部」なんです
実は ストレスを最初に認識するのも この脳の「視床下部」なのです
なので ストレス状態が続くと自律神経のバランスが崩れるのはこのためです
自律神経のバランスが崩れるというのはどういうことかというと
自立神経には もともと「日内リズム」とういものがあります
これは 簡単にいえば 朝起きてから夕日が沈むころまでは交感神経が優位に働き
夜に体を休めたり寝ている間は副交感神経が優位に働く というリズムです
例えば 眠気が襲ってきたときに体を動かすと目が目が覚めますが これは
副交感神経優位になっていた体が 体を動かしたことに反応して 交感神経優位
に切り替わるからです
また 日中でも食後に眠くなるのは 胃腸が動いたことによって それまで
交感神経優位だった体が 副交感神経優位に切り替わるからです
ですから たとえ夜でも 仕事をしていれば交感神経が優位に働き 日中でも
ゴロゴロしていれば副交感神経が優位に働きます
そして実は こうした日内リズムに反した生活をすることがストレスとなり
自律神経のバランスを崩し 病気をつくりだしているのです
早寝早起き 規則正しい生活が 健康を維持していく上でとても大切なのは
自律神経のバランスを整えるもっともよい方法だからなのです
低体温の原因
自分の体の自律神経のバランスが乱れているかどうか もっとも簡単に知る
方法は体温を測ることです
普段から体温が高ければバランスが良く 体温が低い状態が続いていれば
バランスは崩れているといえます
なぜなら 交感神経が過剰に緊張している場合も 副交感神経が過剰に緊張して
いる場合も どちらも血流障害が起こり 低体温になるからです
ただ 結果は同じ低体温でも 低体温に至る機序(メカニズム)は違います
☆交感神経過剰型低体温
残業続きで睡眠不足の人 ハードな仕事が続いている人 仕事のプレッシャーや
人間関係で精神的ストレスを抱えて悩んでいる人は どうしても交感神経が
過剰に緊張してしまいます
交感神経が過剰に緊張すると 白血球の中の「顆粒球」が増加します
顆粒球が増えるのは一見するといいことのように思えます でも 過緊張によって
顆粒球が増加しすぎるのは 体にはよくないのです
なぜなら必要以上に顆粒球が増えすぎると 顆粒球が死滅するときに発生する
活性酸素によって体のさまざまな部分の組織が破壊されてしまうからです
こうして発生した大量の活性酸素は 血液を酸化させ いわいる「ドロドロの
血液」に変えてしまいます
血液がドロドロになると 血の巡りが悪くなるので低体温になります
☆副交感神経過剰型低体温
だらけた生活や運動不足が続くと 副交感神経が過剰に緊張します
副交感神経が過剰に緊張すると 白血球の中の「リンパ球」が増加します
副交感神経が優位になると 血管が拡張するので はじめのうちは血行がよく
なります
しかし 副交感神経が長期間にわたり 過緊張にまでなってしまうと
かえって血液の流れが滞るようになり 血流障害が起き低体温になります
低体温の人が増えているのは 自律神経のバランスを崩している人がいかに
多いか物語っていると言えるでしょう
そこで 次回は「低体温を防ぐ生活習慣」をお伝えいたします
☆背骨を整えると9割の不調は改善する。蓑輪でした。

参考文献:齋藤 真嗣 体温を上げると健康になる
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