こんにちわ。リキュアの堀ノ江です。
7月中旬になり気温も少し落ち着いてき、個人的には過ごしやすさを感じている今日この頃です。
30°越えが連日続いていた日は水でシャワーしても気持ちいい位だったのですが、最近は水だと冷たさを強く感じてしまうためお湯に切り替えています。
温熱的快適感が外気温の変化に伴って変わっている事を実感しております。
さて、今回はからだの仕組みシリーズで深部体温と体温調節機能についてお伝えしていきます。
深部体温
体温は皮膚温と深部体温に分けられます。
皮膚温はその名の通りですが、深部体温は脳や内臓器周囲の温度を指します。
深部体温は37℃が正常で皮膚温よりも0.5~1℃高く、脳や内臓器が活動するうえで最適な温度です。
また外気温の影響は受けにくい特徴があります。

しかし、37℃から逸脱すると生体活動の減弱・停止が起こる可能性があり、脳が調節システムを作動させます。
それが体温調節機能です。
体温調節機能
体温調節機能の目的として、温熱的外乱(つまりは体温変動させられる事象、例えば運動や環境温度変化)の影響を出来るだけ受けないように生体の温度を一定に保つことが考えられています。
この反応は暑い時期であれば「発汗、血管拡張」による熱放散、寒い時期であれば「血管収縮、代謝、ふるえ、褐色脂肪熱産生(非ふるえ熱産生)」による熱生産です。
これらの調節を司るのが視床下部の視索前野という場所です。
皮膚や視床下部の一部からの温度情報が視索前野に集まり、体温調節が必要かどうかを判断して指令を出しています。
どのようなメカニズムかというと皮膚温から通常の温度を認知する経路とは違う経路が存在しており、外側腕傍核という場所を経由する経路を伝って視索前野にアクセスします。
驚きなのが、温度を認知する経路を遮断しても体温調節機能や快適な温度環境を判断する事に影響はないとの結果が出たのです。
逆に外側腕傍核という場所を経由する経路を遮断すると体温調節機能の反応が起きず、快適な温度環境を判断する事が出来なかったのです。
つまり温度を判断して反応を起こす仕組みは無意識下で行われているということです。
おまけ~サウナの環境ではなぜ大量の汗をかくのか~
暑い季節だと汗をかきますが、汗をかきづらくなる環境があります。
それが高温多湿な環境です。梅雨の真夏日以上がこれにあたります。
なぜなのか・・・一番のポイントは湿度です。
湿度の考え方として「ある気体中に含まれる水蒸気の質量またはその割合」、つまりどのくらい水蒸気が気体に含まれているかというものです。
発汗は体内の熱を水蒸気として放出する現象のため、空気中の湿度が高いと水蒸気を空気中に放出できなくなり発汗しづらくなるのです。
具体的にいうと湿度20%だと80%分の放出可能なスペースがあるが、湿度80%だと20%分の放出可能スペースしかない状況という訳です。雨の日に洗濯物が乾きにくいのもそういう事ですね。
では、サウナはどうでしょうか。
私の感覚ですがサウナ内では空気が入ってこない位の熱気と湿気を感じます。そのため入っている方々が大量の汗をかいてるのはどうしてか。
調べた結果、サウナの基本設定は温度は90℃、湿度は14%が基準との事でした。14%なら水蒸気が放出可能なスペースは多く、サウナ中の大量発汗も可能というわけですね。
また室内温度90℃というのにも驚いたのですが、温度を伝達する媒体によって熱の伝導率が変わるため問題ないそうです。ちなみに水による熱の伝導速度は空気の600倍です。全然違いますね。
最後に
今回ブログを書かせてもらうにあたり、いくつもの発見がありました。
今後も皆様への健康に還元できるよう情報をブラッシュアップしていこうとおもいます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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