こんにちは。
リキュアの堀ノ江です。
立ち上がる時に「よっこいしょ!」と声に出る事ないですか。
私は結構ありまして、デパートの待ち合いにあるソファや椅子から立ち上がる時などによく「よっこら!」と声が出てしまいます。
だらーと座っている所から立ち上がる時は気合入れないと動かないんですよね。
皆様はいかがでしょうか。
さて、今回は前回に引き続き脳梗塞になり病院を退院した方への運動をお伝えしていきます。
今回は立ち上がり動作、着座動作についてです。
この二つの動作は運動麻痺がある方以外にも、ご年配の方も転倒しやすい動作です。
今回の話しでは動作のポイントをお伝えしつつ、最後に練習方法をお伝えします。
立ち上がり、着座で重要なポイント
それぞれの動作を安定して行うには重要なポイントがあります。
立ち上がり動作:
・両足を膝より後ろに位置する
・上半身を前方に倒しながらお尻を浮かす
・椅子の高さを適度な高さにする(膝が曲がりすぎない高さ(90°より浅く))
・肩~腕でバランスをとる
着座動作:
・バランスをコントロールしながら座る
立ち上がり動作ではいかに負担を少なく動作するかが大事なポイントです。
負担がかかる要素としては重心移動、座面から立つまでの脚を伸ばす力です。これらの負担を軽減するために上記のポイントを意識する必要があります。
着座動作では立ち上がり動作よりも単純ですが、ドスンと座らないようにコントロールする事が一番重要です。単純ですが、一番重要です。
実際の練習方法
対象:片麻痺の方(股・膝・足関節の可動性は問題ないが、麻痺側の力が入り辛い方)、立ち座りが不安定な方
方法:
①適度な椅子(膝の曲がりが90°より浅くなるよう)に座り、膝より後ろに両足を置きます
②力が入り辛い足をさらに後ろに置きます(左右差がない方は同じ位置で)
③両肩を斜め下に倒しながら、お尻を浮かし立ち上がります
④座る時は身体の前に手を置き、足部に向けて滑らせるようにして座ります
*③で前に体重移動が怖い場合は机に手を置いて手を前方に滑らせながらやってみましょう
回数:自分が出来る最大回数×3セット
負荷量:椅子の高さを低くすることで負荷量を調節
立ち座りが安定して出来るかどうかで生活の幅は大きく変わってきます。
以前訪問リハビリの現場にいた際、「電車とかバスは立ち座りに時間がかかるから使いたくない。だから外出したくてもできない。」と言っていた方がいらっしゃいました。
生活にありふれた何気ない動作を維持する事はとても大事ですので、なんとか維持・向上を目指していきましょう。
皆様の生活が快適になる事を願っています。
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