自己紹介
こんにちわ。リキュア銀座院・横浜中山院の堀ノ江です。
初めてのリキュアのブログに顔を出すので、まずは自己紹介をさせて頂きます。
この業界に入るまで、理学療法士として約8年間医療に携わってきました。その中で症状が強く出た方に対して接する機会が多く、症状が重症化した後の対応を必要とされていました。
しかしその一歩前で対処出来れば患者様の症状重症化を防ぐだけでなく、快適な生活にも繋がると思いこの度、背骨調整認定資格を取得しこの世界に入りました。
私の回では、理学療法士としての経験を生かし医療についてや病気への対策についてブログで発信していこう思います。
よろしくお願い致します。
三大疾病の一つ、脳血管疾患
さて、今回は室内外で寒暖差が大きいこの季節に多い病気についてお話していきます。
以前から日本人の死亡率の高さから三大疾病と言われるものがあり、その一つとして脳血管疾患があります。
著名人でいうと読売ジャイアンツで選手・監督として活躍された長嶋茂雄さんが罹ったのが脳血管疾患の脳梗塞です。
脳血管疾患とは脳血管に生じた異常によって起こる病気の総称を言います。その中の一つに脳梗塞があります。
脳梗塞というのは血管(脳動脈)が狭くなったり、閉ざされたりする事で、その先に栄養が届かず脳が機能できない状態(脳組織の壊死)になる病気です。これにより以下のような症状が出てきます。
症状:
・片方の腕・足が動かない、顔の半分がうまく動かせない(運動麻痺)
・触られた感覚や温かい・冷たいと感じなくなる(感覚障害)
・呂律が回らなくなる(構音障害)
・言われた事が分からない、言いたい事が伝えられない(失語) など
*これらの症状は脳のどの部分に脳梗塞が起こっているかによって変わっていきます。つまり脳の一部が機能出来なくなる事で、その部分が担っていた役割が損なわれます。
脳梗塞にも種類があり、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症があります。
アテローム型血栓性脳梗塞:脳に栄養を送っている複数の太い血管に障害物が作られ(アテローム硬化)、そこに血の塊(血栓)も加わり血流が阻害される病気。

ラクナ梗塞:細い血管の状態異常により通路が閉ざされて起こる病気。
心原性脳塞栓症:心臓の疾患により心臓内で作られた血の塊(血栓)が脳の血管を詰まらせる事で起こる病気。
それぞれ発生頻度は脳梗塞の中で30%前後とされています。
それぞれの割合は
・アテローム型血栓性脳梗塞33%
・ラクナ梗塞31%
・心原性脳梗塞28%
となっています。
これが出たときは早期対処!
脳梗塞は急に起こる場合も多いのですが、前段階の症状もありTIA(一過性脳虚血発作)といわれています。
これは狭まった通路(脳血管)に小さな血の塊(血栓)が詰まって起こる症状です。ただ詰まった血の塊が徐々に溶け出し通路が再度開通することで症状が落ち着く特徴があります。
症状は多くが2分~15分程と言われています。
症状:
・片目の視力が突然なくなる(一過性黒内障)
・力が入り辛い(脱力)
・ろれつが回らなくなる(構音障害)
・片方の腕や脚が動かせない、痺れる(片麻痺)
・言われた事が分からない、言いたい事が伝えられない(失語)
・めまい
などがあります。
どの血管が影響を受けているかによって、症状は多彩です。
この中でも片麻痺、構音障害、失語症が出てくる場合が多いとされています。
TIA(一過性脳虚血発作)になってから90日以内に脳梗塞にかかる割合は10~20%と言われていて、またその半数が2日以内に脳梗塞にかかるとされています。
そのため速やかに脳神経外科、神経内科に受診する事が大事とされています。
TIA(一過性脳虚血発作)の症状の中には、単独にこの症状があってもTIAとは言わない症状もあります。例えば回転性のめまい、ちょっと飲み込みが悪いとか、少しろれつが回らないとか、物が二重に見えるとか、尿失禁をした、意識が混乱した、健忘等、単独ではTIAの可能性がありますがこれらは他の原因の事も多いためTIAとは呼ばない決まりになっています。
しかし素人判断では、本当にTIAなのか分からないという方がほとんどだと思います。
お医者様でも詳細のお話、持病、血圧の状況、画像診断など様々な情報からお身体の状況を判断される為、判断は難しいと言われています。
なので、そんな時はTEL:#7119(救急安心センター事業)に連絡して相談なさることをおススメします。
電話対応で受診するべき科、該当する病院など適切な対応を教えて頂けます。
海外では24時間TIAを受け入れる救急診療体制があり、脳梗塞になるリスクが劇的に改善することが報告されています。
たとえTIAで無くても症状が出たということはお身体の許容範囲を超えている可能性があるので、健康状態の確認と思って受診するのがいいと思います。
症状が出る前に
このように体の不調が症状として現れるのは体の中の状態が大きく変化した後になってからです。当院では背骨のズレ具合から症状に出ていない不調もお伝えする事が出来ます。つまり予防に繋がると言うことです。
今のご時世、自然環境の変化、多忙なお仕事、家事、子育てなど生活する中でお身体を酷使してしまう事が多いと思います。また、これまで頑張った分のストレスが蓄積している方も多いと思います。
目に見えない物ですが、表面に現れてからでは遅い。
当院ではメンテナンスでご来院頂く方も多くいらっしゃいます。
是非一度健康状態チェックと思って、施術を受けてみてはいかがでしょうか。
次回は脳梗塞の危険因子についてお話しようと思います。
皆様の健康・充実した生活をお祈り申し上げます。
参考文献:病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版 監修:尾上尚志 等 編集:医療情報科学研究所

ご予約はこちら⇓