こんにちは
リキュア横浜中山院の池田です。
前回、どこにも行っても分からない不調の原因の化学物質過敏症について書きました。
まだ読まれていない方は是非ご一読ください。↓↓
化学物質は至る所で使用されています。
電車やバス、映画館や商業施設など虫が発生したら困る場所には、農薬や殺虫剤などが定期的に撒かれています。
パニック症候群と診断された方で、電車に乗れない方が多くいらっしゃいます。
その原因がパニック症候群ではなく、殺虫剤による化学物質過敏症のケースもあるかもしれません。
今回は皆さまが日常で使用している製品が化学物質として蔓延し、『香害(こうがい)』という社会問題にまでなっていることについて書いていきたいと思います。
とても大事な事ですので、是非最後まで読んでみてください。
香り付き製品の弊害
最近テレビCMやネット広告でもよく流れています香りの残る洗濯洗剤やシャンプーなどのヘアケア商品。
一見良い匂いだと思われていますが、これはたくさんの化学物質を使用して作られた有害物質が含まれたものです。
本来の自然な香りは時間とともに消えていきます。
ですがこういった香りが残る製品は、化学物質で作られた香料をさらに目に見えない極小サイズのプラスチックで匂いをコーティングし、少しずつ弾けさせて香りを長続きさせるようにしています。
道路の下水からフローラルな香りがしたり、電車や街中など人が多い場所はこの化学物質で作られた匂いだらけです。
いずれタバコのように健康被害の問題となる日が来ると思います。
それではもう少し詳しくご説明していきます。
香害 〜空気が汚染される新たな公害〜
『香害』とは、強い香りが原因で健康被害が出る状況を指します。
香害は比較的新しい言葉ですが、人々の健康や快適性を損なう深刻な問題になっています。
特に化学物質入りの芳香剤の濫用が問題視されています。
以下、香害の代表的な症状です。
・ 目の痛み、違和感
・ 頭痛
・ 吐き気
・ 鼻水、咳、くしゃみ
・ 嗅覚麻痺
・ 肌荒れ
・ イライラ
・ 気分不安定
・ 倦怠感、脱力感
・ 浮腫
・ 子どもの多動
・ 発達障害
原因が不明と診断される様々な症状があげられます。
中には重症の方も少なくなく、アレルギー反応を起こす人もいます。
アレルギー反応は段々強く症状として現れてしまいます。
過剰な化学香料は誰の体にも良くありません。
花粉症のように国民病になる可能性も大いにあります。
そして香害の原因になるものは、気づきにくい日用品に数多く潜んでいます。
衣類や洗剤、芳香剤などだけでなく、シャンプーやトリートメント、防虫剤、カーテンの香料、アロマ、消臭剤、抗菌剤、入浴剤、ハンドクリーム、整髪料、化粧品などにも多く含まれ注意が必要です。
職場や公共空間での香害は深刻で、建物の空気環境までおかされるケースすらあるのです。
『マイクロカプセル香料』とは?
『マイクロカプセル』は、その名の通り微細なカプセルで、外側の壁材には、メラミン樹脂やウレタン樹脂などの『プラスチック』が多く使用され、中身には香料や抗菌・消臭成分などが内包されています。
マイクロカプセルは、多くの柔軟剤や合成洗剤などには『キャップ1杯に約1億個』も配合されているといわれており、洗濯で繊維に付着し、摩擦や熱によって壁材が次々と時間差で破壊されることで、洗濯後も芳香や消臭作用が長く続く仕組みになっています。
『香り長続き』で被害が拡大!
柔軟剤や合成洗剤などにマイクロカプセル香料のような『香り長続き』技術が使用されるようになったのは、今から約十数年前です。
それ以来、柔軟剤などから長く続く香りによって健康被害を訴える人が増えてきたのです。
ここ数年では、抗菌・消臭成分による被害も増えてきています。
この香害が引き金となり、『化学物質過敏症』を発症してしまうケースが、近年になればなるほど増加の一途をたどっており、『新たな公害』といわれています。
マイクロカプセルの健康影響
マイクロカプセルの壁材として使われているプラスチック素材がメラミン樹脂の場合は『ホルムアルデヒド』、ウレタン樹脂の場合は『イソシアネート』という有害化学物質が出る可能性があります。
中身の合成香料はほぼ石油由来で、ホルモンに影響を及ぼす添加剤が含まれることもあり、抗菌・消臭成分は、ヒトの細胞にもダメージを与えるような毒性が強い化学物質です。
カプセルのサイズは花粉(30㎛)より小さく、PM2.5(2.5㎛)前後くらいの目に見えないほどのサイズで、4μm以下のサイズは、肺の奥の『肺胞』にまで達してしまい、蓄積したり血流に乗って全身に運ばれてしまうという論文が出されています。

空気中にもこの微細なプラスチックカプセルが漂い、これらの商品を使用していない周囲の人も、吸い込んでしまっている状況です。
将来的に肺疾患を引き起こす可能性が危惧されます。
しかし、「どの製品にマイクロカプセルが使用されているか?どのような素材のカプセルが使用されているか?」などの表示がないまま、様々な洗濯関連製品に使用されて販売されているため、多くの人が知らず知らずのうちに香害に脅かされている状況です。
マイクロカプセルの環境問題
マイクロカプセルの大半が『プラスチック素材』であり、海洋や大気を汚染する『マイクロプラスチック問題』のひとつです。
EUは『意図的に添加されたマイクロプラスチックを制限する措置』(←クリックでリンク先に飛びます)を2023年9月26日付で採択し、『洗剤や柔軟剤』への使用を禁止しています。
日本にも『改正海岸漂着物処理推進法』があるのですから、法律に則り、今すぐにでもマイクロカプセルを放出する製品をやめるように、本来なら政府はメーカーに対して行政指導をするべきだと思います。
既に貝類からは、柔軟剤から検出された成分と近い人工香料やマイクロプラスチックが検出されています。
マイクロカプセルの移香(いこう)問題
マイクロカプセル香料は、さまざまなものに付着して汚染します。
例えば、衣類に柔軟剤を使った人が、電車の座席に座った後に、別の人が座ると、その人の衣類にも香りが接着剤のように付着してしまい、何度洗っても香りが落とせないというようなことが生じています。
一度ご自分のズボンの匂いを嗅いでいただければ移った匂いに気付かれるかと思います。
常日頃香りの中にいる方は、すでに香りに対する嗅覚が麻痺しているかもしれません。
スーパーマーケットの食品類や包装にも香料が付着していたり、図書館の本や、紙類、お札にも香料が付着しているなど、様々な物品が、汚染・汚損している問題が起きています。
生活のあらゆる場面がマイクロカプセル香料で脅かされています。
子どもやペットに関する問題
香水と違って、柔軟剤、合成洗剤といった『日用品』にマイクロカプセル香料が使われているため、学校や保育園などの教室の中までもが、香料などの化学物質で汚染されています。
持ち回りで洗う、給食着には各家庭が使用した香料付き洗剤や柔軟剤の成分が積み重なっています。
化学香料が原因で化学物質過敏症を発症したり、学校に行きたくても行けない子どもが増えてきています。
実際に私の周りにも悩んでいるお子さんがいるので本当に深刻な問題となっています。
また、家族の一員であるペットにも被害は及びます。
人間の何倍もの嗅覚をもつ生き物たちが、強い毒性をもった化学物質を吸わされて声に出せない悲鳴をあげているかもしれません。
そもそも猫など化学物質の代謝(解毒)機能を持っていない動物もいます。
安心・安全に生活するために
日用品にマイクロカプセルが使用されていることで、空気、水、土壌など環境を汚染するだけでなく、健康被害が起きており、様々な物品も汚損させられています。
いくら消費者が使用量の目安に気をつけても、製品自体が改善されなければ、香害被害はなくなりません。
まずこのような状況を改善するには、企業や行政による適切な対応が不可欠です。
消費者から声が上がっているにも関わらず、野放しになっているこれらの製品の安全性を徹底的に検証し、有害成分の使用を禁止する規制が求められます。
それと同時に、個人の理解と配慮も重要です。
水や空気は生きていく上で欠かせません。
とても勘違いされやすいのですが、これは単に香りの好き・嫌いの問題ではありません。
現在苦しんでいる方や子ども達の未来のため、快適で健康的な空気環境を取り戻すために、香害の基となる製品の使用を避け、無香料製品を使うなど(無添加、消臭、抗菌などと謳っている商品でも香料が入っている場合があります)私たち一人ひとりができることから始めましょう。
人と環境にやさしい『無香料』洗剤のご紹介
最後に実際にどのような商品を使用したら良いかご紹介したいと思います。
※メーカー名をクリックして頂くとリンク先へ飛びます。
■石けん洗剤
<特徴>
汚れ落ちがとても良く、ふんわり仕上がります。
成分的には一番良いですが溶け残りがしやすいです。まずは少量でのご使用をおすすめします。
・シャボン玉石けん
・MIYOSHI
・エスケー石鹸
・パックスナチュロン
■重曹系の洗剤&セスキ
<特徴>
消臭力が高く、部屋干ししても臭いがしにくい。
溶け残りも少なく、石けん洗剤が苦手な方におすすめ。
・ハッピーエレファント
・バジャン
・丹羽久
■竹炭の洗剤
<特徴>
竹炭・竹炭灰で作った天然の洗剤。消臭効果が高い。おしゃれ着洗いもOK。
・Bamboo Clear
■無香料の合成洗剤
<特徴>
上記の洗剤は一般的な界面活性剤入りの洗剤を使用している人が使うと、石鹼カスが残ったりごわつく感じがする場合があります。
無香料の入門的にはこちらが一番使いやすいと思います。コンビニでも買えます。
・ヤシノミ
紹介した商品以外にも無香料の製品はあります。
商品を購入する際は、『成分表』の欄を確認して無香料のものを選んでみてください。
一人ひとりのお気遣いで救われる人もいますので、是非ご協力をお願い致します。
追記
医師の南雲吉則先生もご自身のYouTubeチャンネルで香害について詳しく解説していたので、是非ご視聴してみてください。
そして動画のコメント欄にも目を通してみてください。
不調などでお困りの際は、リキュア横浜中山院までご相談ください
リキュアでは、使用するタオル類やスタッフの施術着などは無香料・無添加の洗濯洗剤(シャボン玉石けんのスノール)を使用しています。
化学物質過敏症の方もご来院されますので、お越しの際はなるべく匂いにご配慮いただけますと幸いです。
宜しくお願い致します。

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