こんにちは
リキュア横浜中山院の池田です。
今回は頭痛の中でも特に悩みの多い『片頭痛』について書いていきたいと思います。
私は24歳の時に、今まで感じたことのない激しい頭痛と吐き気で目が覚め、頭の血管が切れたのではないかと急いで病院に行ったことがあります。
MRI検査の結果『片頭痛』と診断されました。
脳や血管に異常がなかったのは良かったのですが、今まで何度か片頭痛を経験したことはあったのに、いつもとは比べ物にならないほどの痛みでしたので、片頭痛の診断結果に驚きました。
医師から説明を受けたところ片頭痛にも種類(タイプ)があることをその時初めて知りました。
片頭痛とは
片頭痛は、頭の片側に激しい痛みが現れることが特徴の慢性的な頭痛の一種です。
多くは片側に現れますが、時に両側に出ることもあります。
痛みはズキズキと脈打つように感じられることが多く、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
片頭痛の発作は数時間から数日間続くことがあり、吐き気や嘔吐、光や音に対する過敏症状(光過敏症・音過敏症)を伴うことが一般的です。
片頭痛の原因
片頭痛の正確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関連していると考えられています。
主な要因としては以下の通りです。
① 遺伝的要因
片頭痛は家族歴がある場合が多く、遺伝的な要因が関与しているとされています。
私の父も片頭痛持ちでした。
遺伝子検査で調べると炎症性サイトカイン(特にIL-6)のレベルが高いことがあります。
② 脳の血管の変動
脳内の血管が一時的に収縮・拡張することで、神経に刺激が伝わり、痛みが引き起こされると考えられています。
③ 神経伝達物質の変動
セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の変動が、片頭痛の発症に関与していると考えられています。
④ 環境要因
気候の変動、ストレス、睡眠不足、特定の食べ物(チョコレート、赤ワイン、チーズなど)や飲み物(カフェイン、アルコール)も片頭痛を誘発する可能性があります。
男女差
片頭痛は男女ともに発生しますが、女性の方が男性よりも約3倍多く発症することが知られています。
特に20〜40代の女性に多く発症しています。
この男女差の原因として、ホルモンの変動が関係していると考えられています。
特に、エストロゲンのレベルが変動する月経周期、妊娠、出産、更年期などのライフステージで片頭痛が悪化することが報告されています。
片頭痛の前兆
片頭痛は、痛みの起こる直前に『前兆』を伴うかどうかで『前兆のある片頭痛』と『前兆のない片頭痛』に分類されます。
前兆のある片頭痛の方が症状が重いことが多いです。
前兆の代表的なものは『閃輝暗点(せんきあんてん)』とよばれる以下の症状です。
● 目の前で光がチカチカ・キラキラする
● 視野の一部に歯車のようなギザギザしたものがあらわれる
● 視野の一部が欠ける
通常5~60分程度この状態が続き、その後急激に視界が開け眩しく感じます。
そして60分以内に激しい頭痛発作が起こり、吐き気も伴います。
私もこの『前兆のあるタイプ』で、急に視野の一部にチカチカやギザギザしたものが三日月状に現れ、段々と半月状に広がり視野が狭く見えなくなってしまいます。
激しい頭痛と吐き気を催すので発作がくると恐怖を感じます。
対策
片頭痛の対策には、『予防的な対策』と『発作時の対処法』があります。
予防的な対策は長くなってしまうのでまた次回にお話しします。
発作時の対処法
発症した際、市販の鎮痛剤を服用される方が多いようですが、個人的にはおすすめしません。
理由はたくさんあるのですが、鎮痛剤の飲みすぎで頭痛を引き起こす場合もあります。
鎮痛剤を月に10日以上または週2日以上服用しているとMOH(薬剤の使用過多による頭痛)になる可能性があると言われています。
ですので、ここでは薬に頼らず出来る対策をご紹介します。
① 安静と暗所
私のような前兆のある片頭痛のタイプで、閃輝暗点など発作が起きる方は、静かな暗い部屋で目を閉じて休むことで、症状が和らぐことがあります。
視野が段々と狭く見えなくなってしまうので、その状態で見ようとすればするほど神経を刺激し、より強い頭痛を引き起こしてしまいます。
発作の時の対処で頭痛の強さが変わるので重要になります。
② リラクゼーション法
深呼吸、瞑想、マッサージなどのリラクゼーション法を試みることも有効です。
身体の緊張状態を緩めることが大事です。
後頭部から首・肩まで撫でたり、首筋を手のひらで優しくじんわりとつまむだけでも和らいできます。
強く揉むのは筋肉自体を痛める可能性があるのでおすすめしません。
③ 冷却や温熱
付け焼き刃的ではありますが、冷たいタオルや温かいタオルを痛む部分に当てることで、痛みが軽減されることがあります。
片頭痛には頚椎の調整
頭痛がある方は、首の骨(頚椎)の2番目と3番目がズレていることが多いです。
頚椎は脳に繋がる大事な神経や血管が走行しています。
頚椎がズレることにより、頭や首、肩の血流が悪くなってしまいます。
血液は酸素と栄養を含んでいるので、脳が酸欠状態や栄養不足となり、緊張状態となって痛みが出ます。
また、後頭部や首筋の筋肉も硬くなってしまっている方が多いです。
当院では筋肉・筋膜の緊張を緩め、頚椎を正しい位置に調整しますので、頭痛を改善させることができます。
ご自身でも出来る調整方法もお伝えしますので、慢性的な頭痛持ちの方は是非一度ご相談ください。
対策法を知っているだけでもかなり救われます。
次回は、意外と気付かない予防的な対策などをご紹介したいと思います。
頭痛でお悩みの方は、リキュア横浜中山院までご相談ください

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