リキュアスタッフの長谷川です。
先日、神楽坂阿波踊りの撮影に久々に行ってまいりました。
昔は休みが日曜だったので夏になるとライフワークのようにしょっちゅう出向いて撮影しておりましたが、休みの日が変わってから中々日程が合わず、神楽坂は10年ぶり位です。
昔行った時よりも随分と混んでおり、中々場所が取れませんでした。最近の都内の阿波踊りイベントも大分認知されてきた感がありますね。人気を博している様子が伺えました。
年に数回しか出番がないプロ用の一眼レフと望遠レンズを持ち出し、エッチラエッチラとバックパックを担いでいきましたが、久々の阿波踊りは鳴り物のリズムと相まって、非常に心踊る時間を満喫出来ました。
暑さと重さもかなりのものでしたが、集中して撮影しておりますと忘れてしまいますね!
「栄養」と「栄養素」
さて、今回はコルチゾールリセットにおける栄養面からのアプローチをお伝えして参ります。ちょっと長くなってしまいますので前編、後編に分けてお伝えします。
先に進む前に、理解しておいて頂きたいことがありますが
それは「栄養」と「栄養素」は違うということです。
「栄養素」=
一般的に食物に含まれる特有の成分のことをさします。野菜や果物であれば、多くふくまれているのがビタミンやミネラル、肉や魚ならタンパク質や脂質などです。
「栄養」=
もっと広い概念のことをいいます。
私たちは生命を維持していくために、水、空気、そして、さまざまな食物を体外から摂取しそれらを消化し、体内に吸収できる「栄養素」にしてから体内にとりこんでいます。
とりこまれた栄養素は、目的に応じて分解や合成が繰り返され、最終的には、水や二酸化炭素にかわり、身体の外に排出されます。その過程でエネルギーが生み出され、様々な物質や身体の組織などがつくられ、体内で不要になったものは排泄されます。この営み全体を、「栄養」といいます。
ストレスはことごとく栄養の邪魔をし、さまざまな問題をひきおこします。最初のうちはささいな問題なので、簡単に修正できます。しかしストレスフルな生活が長引くにつれ、問題は増幅し、複合的な影響により、皆さんの健康はより深刻な危険にさらされることになるのです。
ストレスを感じますと、エネルギー代謝ばかりでなく、そのほかの代謝も促進されるため、普段に比べより以下の栄養素が消費、枯渇していくのです。
・主要栄養素(タンパク質、糖質、脂質ーとくに脂肪酸)
・微量栄養素(ビタミン、ミネラル)
・抗酸化栄養素/物質
私たちの37、2兆に及ぶ細胞がしっかり働き、スムーズな代謝を実現させるためには、40種類以上の栄養素がそろっていなければなりません。身体に必要な栄養素が消費されていき、適切にその補充をしないままでいれば、体内の代謝反応の効率は損なわれます。それが、さらなるコルチゾールの分泌をうながすことにもなるのです。
またストレス時には、通常時より栄養素がより多く必要になるにもかかわらず、必要な栄養素を十分に補えなくなるケースがほとんどです。
その大きな理由としては、摂取行動の変化、消化力・吸収率の低下、腸内環境の悪化などがあげられます。
ストレス状態にあると、まず犠牲になるのが良い食習慣です。
忙しさを理由に、手作りの食事は便利なファストフードやインスタント食品におきかえられてしまいます。こうした食品のほとんどは栄養というより、好まれる味のために加工されたものです。
食品添加物の多い食べ物は、身体にとってはストレッサー。高コルチゾール状態がつづく要因となります。
コルチゾールの影響で、身体はサバイバルモードに切り替わり、その結果として、飲み物や食べ物の健康的な選択ができなくなり、さらなるコルチゾール分泌をうながす食品・嗜好品を選ぶ傾向が高まってしまいます。コルチゾールは、あなたを高脂肪・高糖質の食事、ジャンクフードにむかわせるでしょう。また、脳内のセロトニンが不足することで、甘いものを欲するようになってしまうのです。
ジャンクフードやスイーツなどは、「空のカロリー」といわれ、代謝に必要な栄養素がふくまれていません。それどころか、別の代謝に必要な栄養素を奪い取り、栄養素の消費は加速してしまいます。
こうした摂食行動/食生活では、ストレス時に不足する栄養素は補えません。そのため、身体のさまざまな器官/内臓の機能が低下します。免疫系や生殖系を含む多くの体内システムもダメージをうけます。
当然、コルチゾールなどの生成・分泌で酷使されている副腎も例外ではありません。結果的に、多岐にわたる疾病につながっていくのです。
ストレスは、あらゆる器官/臓器に負荷をかけますが、一番敏感に反応するのが、消化器官です。
交感神経の影響で、唾液量は減りますから(緊張するとノドがカラカラになりますよね?)、消化の第一段階でつまづくことになります。
胃酸や消化酵素の分泌も、蠕動運動も低下します。アドレナリンの分泌は、腸内環境を悪化させるでしょう。善玉の腸内細菌が作りだす、短鎖脂肪酸、ビタミンB群やビタミンKなども不足がちになります。
慢性的なコルチゾールの上昇は、腸の透過性(リーキーガット)の増加、微量栄養素の吸収障害、腹痛や不快感、局所的および全身的な炎症などの消化機能障害をひきおこします。いくらバランスのいい食事を心がけたところで、これでは必要な栄養素は補えません。ますます健康レベルの低下を加速させてしまいます。
当然、タンパク質の消化率も低下します。これにより、身体はアミノ酸が不足してきます。アミノ酸不足では消化酵素もつくれませんから、ますます消化・吸収不良に・・・。
しかも、消化しきれない物質が腸壁を刺激しつづけて、炎症をおこすことにつながります。あるいは、未消化物質が腸壁を通過することで、アレルギー反応をおこす可能性もあります。
ストレス時には多くの栄養素が消費されるばかりか、摂食行動の変化、腸内環境の悪化、消化吸収の低下などにより、栄養素不足状態はますます加速していきます。なかには枯渇するものまででてきて、深刻な影響をおよぼすことになるのです。
というように、ストレス時に適切に栄養素を補えるかどうかは、心身の健康維持に大きく影響してしまうのです。
次回は適切なコルチゾールレベル維持のための食物の選び方、栄養素をしっかり体内にいれていくための調理法や食べ方、等をお伝えしますね。
参考文献:コルチゾールリセット法 著:ナターシャスタルヒン
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