こんにちは、リキュア横浜中山院の池田です。
前回の私のブログで脳内最強物質のBDNFについてお話ししました。
BDNFにはさまざまな働きがあり、脳細胞の保護や成長を促し、記憶や学習能力のアップにまでも関係してきます。
今回はもう少し深掘りしてお話しさせて頂きます。
BDNFの増やし方
この脳内最強とも言われる物質である「BDNF(脳由来神経栄養因子)」の生成を促すのに、運動ほど効果的なものはないと言われています。
運動を始めてすぐに生成されなかったとしても、定期的に運動を継続していくことによって、都度BDNFの生成量も増えていくと言われています。
有効な運動方法とは
運動方法においては、無酸素運動よりも有酸素運動が有効だと言われています。
実際に様々ある研究の中には、週に2回程度30分ランニングを行うと、1回毎に少しずつBDNFの生成量が増えたそうです。
仮に一時的にランニングをやめたとしても、増えたBDNFがすぐに減るわけではなく、2週間程度経ってから数値に変化が出てくるそうです。
必ずしも毎日運動しなくてはいけない訳ではないという結果が出ています。
そう考えますと、一気にハードルが下がる感じがしますよね。
記憶にはそれぞれ場所ある
BDNFが最も多く生成されるのは記憶を司る「海馬」ですが、記憶については、その種類によって保管される場所が異なります。
例えば、海馬や前頭葉には、電話をかける時に電話番号を覚えてボタンをプッシュするような「一時的な記憶」である「ワーキングメモリー」が保管されています。
また、海馬には「場所の記憶」も保管されていると言われています。
さらに、側頭葉には、昨年のクリスマスはこんなことしたなぁといった「エピソード記憶」が保管されています。
運動の種類によって記憶力が変わる
面白いのは運動の種類によって、影響を及ぼす脳の領域が異なります。
ですので記憶も同じように運動によって影響を受ける種類が異なるということです。
例えば、いわゆる「暗記」の記憶は筋力トレーニング(無酸素運動)よりも、ランニング(有酸素運動)の方が効果的で、顔と名前を一致させるような「連想記憶」は筋力トレーニング(無酸素運動)の方が有効なのです。
さらには、携帯や家の鍵などをどこに置いたかを「思い出す際の記憶」は、筋力トレーニング、ランニング両方の影響を受けるそうです。
正直、ここまで種類について細かく選択する必要はないかもしれませんが、いずれにしても運動は私たちの認知機能向上、維持には必須だということが分かりますよね。
運動の積み重ねが、今、そして未来の脳を支えていると言っても過言ではありません。
最後に
運動は健康や見た目(スタイル)を変えるだけではなく、私たちにとって重要な脳の機能にも深く関係している事が分かりました。
体を動かす、使う事は脳を刺激します。
運動不足の子どもは脳が発達しにくく、認知症の予防には運動が不可欠とも言われています。
運動が苦手の方も少しずつでも良いので、出来る範囲で継続的に行っていただきたいと思います。
次回は初心者にもおすすめの運動方法をご紹介します。
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